今回は世紀のビンテージの一つ、1928のラフィットと、その50年後のムートンを料理に合わせて堪能してまいりました。
1928 LAFITE はリコルクされていないにもかかわらず、状態は抜群。古酒独特の日本酒、醤油、シェリーのような香と共に、じっくりと寝かせた干し葡萄の香、素晴らしい。色はガーネットの色味が十分に残り、枯れた感じはまったく無かった。ソムリエも「文句のない状態」と絶賛
間違えた友人は78のムートンの入っているグラスに28ラフィットを入れてしまったが、ここはバーテンダー。78ムートンと、28ラフィットのカクテル。興奮しながら飲むが酔っ払って味もいまいち分からなかった。
78ムートンは過去2回ほど飲んでいたがまだまだ硬く、飲み頃にはまだ時間がかかりそうだ。高いポテンシャルに期待を膨らませてゆきたい。
上記に別途デセールを一品追加し堪能。
料理はやはりスモールポーションのため、またコースを短めにしてもらったため、満腹には至らなかったがお味は大変美味しい。
よい素材を使っているのが良く分かる。特にあまだいの鱗のカリットした食感。そして、甲殻類のスープの供し方は新しかった。
最初に盛り付けてあるルイユとオマールの皿に、サーヴィスマンがポットでスープを注いでくれる。「おかわり」も出来た。実はぷりぷり、薫り高く、スッと胃にしみわたる。
全体的に和のテイストが豊富に盛り込まれ、やはりソースは泡がいっぱい。「フレンチ?」とはかけ離れた感じもしたが、これがワールド、ニューウェーブなのかもしれない。
優しい味わいと素材感。そして厳選された素材。仔羊の火加減は文句のつけようがない。若干ソースの感じは被った感じもあったが、十分に楽しめた。
今度は是非26皿のコースを試してみたいと思う。